2006/06/28

小豆島の醤油

小学1年生の冬、私は腎臓病を患い50日ほど入院した。激しい痛みと一人病院で眠る寂しさに耐える日々だった。窓からは通っていた小学校の校庭が見える近所の大きい病院の小児科だったので、学校も恋しかった。院内には学校のような勉強する部屋があり、そこで色んな学年の子供達と勉強したりもした。毎週木曜日朝6時の採血がいやだったこと、同じ病室の子達と看護婦さんごっこなどをして遊んでいたことを覚えている。(主任さんの採血は痛くなかったなぁ)無事に50日で退院したが、小学3年生になるまでは体育も全部見学。今思えば、私がこんなに体に対し気を使うようになった理由は病気をした経験があるからなのだと思う。



私の両親は私の病気をきっかけに食生活の大改革をした。もともと病気の原因は不明。アレルギーではないか?という診断だったらしく、退院してからは処方された薬も全て処分し(本当はイケナイことなんだろうけど)肉を食べることを一切止め、魚や野菜、玄米、無添加の食品や調味料で食卓を彩った。給食以外でハンバーグやカレーなどを食べる機会がなく「お母さん、ごちそう(ハンバーグだのステーキだの)が食べたい・・・」と言っていたらしい。今でこそ健康ブームで玄米や、オーガニック、アルカリ水などは常識の一部だが、20年前だ。無添加食品や調味料を調達するのに遠くまで足を運んだりしてくれていた。レシピなどももちろんなく、好き嫌いの多い私にもおいしく食べれるように工夫してくれてた。おかげですっかり体は浄化され、18歳頃に再発するだろうといわれたこの病気も完治した。丈夫な体にしてくれた両親には本当に感謝が絶えないのである。



先日、小豆島の醤油を頂いた。
瓶に入ったこの醤油を舐めて、小さい頃から慣れ親しんだ無添加の醤油の味を思い出した。
濃くがあってなめらかでおいしい。純粋な醤油の味がした。
こころの中にある故郷の香りがした。