2006/02/23

音響の光

真っ暗な中に不思議な形の建築物。

その不思議な形の建築物の表面には青っぽい光が点や線で流れる。止まる。そしてまた光が走り出す。

まるで未来映画をみてるみたい。

中に入ってみると意外と狭くていわゆるノイズ音やらのポストテクノがいたるところから聞こえてきて、光と同じようにリズムが動く。要するに音に反応して光が動いているのだ。

たまたま入ってきた中年男性と小学生くらいの男の子。男性はこの良く分からない建築物を不思議そうに眺め、男の子は「面白いからまだいる~」と帰るのを拒んでいる。建築物にもたれかかってもいいように、座り心地のよい厚めのクッションを渡され、私は座って眺める。



山口情報芸術センターでつい先日まで開催されていたカールステン・ニコライによるシンクロンを見に行ってきた。このシンクロンはサウンド&レコーディング・マガジンの表紙にもなってた作品である。音響、実験系では有名な方で坂本龍一氏の世界ツアーにもコラボしているのだそう。福岡からだと1時間ほどで行ける距離なのでこれを逃してなるものかー。とオノ・ヨーコ展の屈辱も晴らすべく勇んで出掛けたのはいいけど、雨だし、体調は最悪だし、でも今日しかダメだし、みたいな、ひどい状態。そういう日もあるよね。

新幹線で東京方面へ上り、新山口駅で下車。新山口駅から山口駅まで発色の強い黄色い一両編成快速でゴトゴトと進む。途中言葉がどばーと浮かんで来て、懸命に書き留めたけど、あれどこにやったかなあ。

山口駅を降りると、初めて来た場所に一瞬戸惑ってしまう。のんびりしている。車も少ない。この土地のどこにあるんだろうとタクシーに飛び乗り数分。隣接するテレビ局と変形屋根の現代設計の建物。そこだけどこかからはめ込んだような違和感でまたもや一瞬戸惑ってしまうが、中に入ると、逆に落ち着いてきた。センター内は白くて広い空間もあって、図書館も併設している。(この図書館が大きいといったら!)老若男女が利用しているらしく、人の数も多かった。この建物が生活に違和感もなく密着している姿がとても良かった。シンクロンは入場無料ということもあり、シンクロンの中には10代後半女子2人やカフェランチの後(予想)の主婦2人、実は遠くからこのシンクロンを見に来ているであろう(これも予想)、テクノ好きな学生、など、色んな人がこのシンクロンに触れていて、東京などの大都市ではあまり感じない芸術との密接度を強く感じたのだった。素敵だね。



近くには中原中也記念館などもあったらしいのだが、いや、今日は無理。ゴメンナサイ。また行きます。